夏は食中毒に気をつけよう

 

1.食中毒予防の5ヶ条

(実際に何に注意したらいいのでしょうか。特に食中毒では、予防が大切であり、この

5ヶ条は、その中心の考え方です。具体的に申しますと)

第1条

 買い物は新鮮なものを手早く買いましょう!

第2条

 冷蔵庫の過信は食中毒のもと! 意外に冷えてないことがあります。

第3条

 まな板、包丁、布巾はよく洗って乾燥させましょう!

第4条 調理前、食事前の手洗いをしっかりしましょう。

第5条 冷却又は加熱しましょう!

2.大切なこと

1)嘔吐、下痢、腹痛などがあり、疑わしきは、まず、専門家(内科医・小児科医)にご相談を

詳しいことを知りたい方は

大切なポイント = お医者さんでよく聞かれること

1.

原因追究の面から

a)

会食(お弁当、給食、仕出し)の有無、発症までの時間

b)

家族内発生(家族の食事から)、発症までの時間

c)

皮膚症状(発疹、じんましんの有無)

2.

症状の面

a)

便のかたち・回数が大切症状の程度、原因の推測に役立つため

          水様便  非組織侵入性 腸炎ビブリオ等

          粘血便  組織侵入性  カンピロ・サルモネラ・病原性大腸炎

     

b) 嘔吐の有無の大切    脱水に陥りやすいため、要注意

c)

尿の有無、回数

3)

家庭内の治療について

お腹が悪い間(消化器症状が続くとき) 食養生が大切

口から十分に水分が取れないとき点滴が必要→お医者さんに


 

もっと詳しいことを知りたい方は  食中毒は毎年3〜4万人前後発生しています。そのうち細菌性食中毒が83.2%と大部分を占めています。しかし、届出が確実に行われておらず、実数は10倍以上といわれています。6月から9月にかけて多発し、この4ヶ月で69%を占めています。しかし、季節を問わずに起こるものもあり注意を要します。 原因食品は魚介類が最も多く(17.9%)、次いで野菜類及びその加工品、複合調理食品の順です。食品の特定に至らないものが42.9%となっています。患者数では、学校・飲食店・仕出し屋・旅館が90%以上を占めています。ただ、家庭で起きている食中毒も決して珍しくありません。

一般に食中毒といわれている病気は、大きく分けて、

3つのかたちがあります。

1

)感染型食中毒

 体の中に入った菌が体の中で増えて(増殖して)体に悪影響を与えるかた

ちの食中毒です。従って、発症までには少し時間がかかります(

12-48時間)

症状は、下痢・腹痛・発熱等急性胃腸炎症状。

組織侵入しやすい菌(サルモネラ、カンピロバクター、病原性大腸菌)

---

発熱、血便がみられやすい。

原因菌として

     カンピロバクター  下痢型食中毒として多い、小児に多い

     サルモネラ     下痢型食中毒として多い、小児に多い、ベスト

1

     病原性大腸菌    

O-157

     腸炎ビブリオ等   大人に多い。 

  ウエルシュ菌・セレウス菌(下痢型)

2

)毒素型食中毒(自然性食中毒)

 体の中に入った菌の毒素が体に影響を与えるかたちのものです増殖

(増えること)の為の時間が必要ないこともあり、早期に(

1-6時間)で

発症することがあります。

主症状として、嘔吐。ボツリヌス中毒では、神経麻痺症状があります。

     原因菌として 

ブドウ球菌セレウス菌(嘔吐型)ボツリヌス菌

細菌が絡まない物質による中毒です。

蕁麻疹がでたりします。

原因菌別にみると

1.

サルモネラ48.2%

2.

腸炎ビブリオ19.6%

3.

病原大腸菌10.8%

4.

ブドウ球菌6.1%

の順になっています。

 

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