「ガンの予防について」

富山要介

 

 まず我が国のガンの現状についてお話します。

 1997年の厚生労働省の統計では、27万5,000人(男16万7,000、女10万8,000)がガンで死亡しています。2000年には31万人に増加すると推定されています。

 1981年以来、ガンは死亡率のトップを独走中ですが、この内訳を見ると、男性では肺ガンの増加が顕著で、1993年以来胃ガンに代わってトップなりました。肝臓ガン、大腸ガンの増加も見られます、女性では胃ガンが1番ですが、大腸ガン、肺ガンが間もなくこれに代わるものと思われます。

 さて、ガンの予防について考えるとき、ガンの発生を根本的に防ぐための「一次的予防」と検診などによる早期発見、早期治療の「二次的予防」とがあります。これまでは二次的予防が主体でしたが、最近になって疫学の進歩によってさまざまなガン因子や、ガン回避の要因がわかってきました。

 英国の著明な疫学者ドールらの研究によると、発ガン要因の影響度として食物が35%、次いでタバコが30%、感染症が10%ということです。このことから見ると、ガンは一種の生活習慣病といえます。つまり、禁煙、賢い食事習慣及び清潔が大切ということです。

 国立ガンセンターの、ガンを防ぐための12箇条を取り上げ、簡単な説明をいたします。


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