平成11年5月15日掲載分

◎生活習慣病の発見改善に 年に一度は健康診断を (田畑 亨)


 健康診断(基本健康診査)は、生活習慣病(成人病)の早期発見など、身体に異常がないかを発見するために行われますが、現在の健康状態を特定し、リスクがあれば発見するという意味もあります。
 診査の内容は、生活習慣病を改善し、病気の発症を減少させる、あるいは健康増進を図ることを柱に設定されています。
 高血圧や高コレステロール血症になると、動脈硬化から脳卒中や心筋こうそくを起こしやすくなります。糖尿病も、脳や心臓、肝臓、眼底に障害を招きます。尿酸が高いと痛風の原因になるほか、心臓、肝臓にも悪影響を及ぼします。過度の飲酒や肝炎ウィルスの感染により肝臓機能の異常が起こることもあります。
 生活習慣病では、食事療法や運動療法、不摂生な生活を改善し自己管理していくことが大切になります。ただ、検査結果は数値で表されます。糖尿病の人でも血糖値が正常のときもあり、正常血圧の人が、たまたま血圧が高めになったりすることもあります。
 検査結果に一喜一憂するのではなく、日ごろ掛かっている医師に相談し、健康維持や症状の悪化を防ぐために、自分にあった生活法を知ることが大切です。年に一度は診査を受け、自分の健康状態を把握し、健康な生活を心がけましょう。


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