平成13年5月15日号掲載分
◎ 子どもの死亡は事故が1位「おとなの責任」で配慮を (竹本博行)
行動範囲が少しずつ広がってくる幼児期で、怖いのが事故です。一歳以上の幼児・児童の死亡原因の一位は、病気ではなく事故です。
子どもの身の周りや部屋の中には、危険な物がいっぱいあります。
ストーブやアイロン、やかんなどは、子どもの手の届かないところに置くようにしてください。また、テーブルクロスを引っ張ったために、お湯の入ったポッ卜や鍋が落ちて、やけどをするといった事故もよくあります。
これから夏に掛けて、池や川での水の事故や、家庭での浴槽や洗濯機での事故、また、階段、ベランダ、窓、イスなどからの転落事故も珍しくありません。
たばこや薬品類、化粧品、洗剤、防虫剤などの保管には、とくに注意が必要です。
万一誤飲したときは、掛かり付け医か、(有)日本中毒情報センター110番 大阪0990(50)2499・年中無休二十四時間▽つくば0990(52)9899・午前9時〜午後5時(年末年始を除く)へ連絡しましょう。
慌てず、誤飲した物の正確な名称と飲んだ量、子どもの年齢と体重を伝えて相談してください。
事故は「おとなの責任」だということを肝に銘じて、事故への配慮を怠らないようにしましょう。