平成13年11月15日号掲載分

 運動の前に健康チェックを 病気の場合は体の負担に(貴田 誠)

  「運動をしなさい」とよくいわれますが、どんな人も、やみくもに頑張って運動すればいいというものではありません。
 何かの病気にかかっている場合、程度が重ければ重いほど、運動は体の負担になります。とくに、心臓や腎(じん)臓、肝臓などの病気では、運動すると悪化することもあります。これらの病気は、見た目だけでは、どれほどの健康状態か分かりません。
 市では、毎年6月から11月まで、一般健康診査を行っています。会社の健康診断や人間ドックなどの機会も利用して、自分の健康状態を知っておくことが必要です。悪いところがあれば、治療を続けながら運動すればいいのです。
 先日、酒量の多い患者が薬をほしいといって来ました。この人の場合は、薬を飲むよりも、酒量を控えるなど生活習慣を見直すことが治療につながります。
 尿酸値が高く痛風の危険性がある人、高血圧症や高脂血症、糖尿病などの病気を持っている人は、運動するにしても、やり過ぎないことが大切です。


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